夏の大三角形の方角や時間帯は?それぞれの星座にまつわる神話!

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夏の大三角形の方角
夏になると、自然に触れる機会が多くなりますね。

コロナ禍で、なかなか行楽地にも行けない昨今、自宅でもできる楽しみとして、夜の星を眺めるのはいかがでしょうか。

夏には「夏の大三角形」といって、

  • はくちょう座・α(アルファ)星・・「デネブ」
  • わし座・α星・・「アルタイル」
  • こと座・α星・・「ベガ」

という、3つの明るい星に彩られた三角形の図形を夜空に眺めることができます。

α星とは、星座の中で一番輝いている星のことです。

  • 夏の大三角形の方角や時間帯は?
  • 夏の大三角形の探し方は?

こちらの美しい星々をご紹介いたします。

ペルセウス座流星群も観察できる時期です。

2021年は8年ぶりの好条件になっています。
ペルセウス座流星群2021年はいつ?方角や時間帯は?注目の流星群!をご参考に

目次

夏の大三角形の方角や時間帯は?

夏の大三角形ですが、北半球の中継度地域である日本からは、7月~9月上旬の時期に見ることができます。

特に見るのに最適な時期は8月の上旬~中旬です。

夏の大三角形は、時間帯によって方角が変わります。

8月の上旬~中旬では

  • 19時頃→「東」の空
  • 20時頃→「南東」の空
  • 21時~22時頃→「真上」の空

に見えます。

「ぷらね-WEB星座早見盤-」の時刻設定モードで確認できます。
星座早見盤は、空(上)にむかって見上げて使うので、東西南北の位置が反対になっています。

ベガとデネブが東よりもやや北より、アルタイルがやや南寄りなので、東から天頂の方向に向かって、三角形の底辺と右辺がまたがるように見えます。

夏の大三角形を見つけやすい時間帯は「21時~22時」ころです。

方角はいつ見るかによって、微妙に変わります。

21時~22時頃の方角は

6~7月頃であれば「真東」の空に、8~9月頃になると「ほぼ真上かやや南西より」になります。

10~11月に観察する場合は「西」の空で見つかるでしょう。

日本では春の早朝から11月ごろまで見ることができますが、南半球では冬に、逆三角形の形で見ることができます。

夏の大三角形は文字通り大きな三角形を構成した図案ですが、

実際の夜空で三角形が見えるというより、1等星を線で結んだときに三角形に見えるから、そう呼ばれています。

こんな風に空の上で形作られる図形のことを「アステリズム」と言います。

今回紹介する夏の大三角形の他にも、春の大三角形、冬の大三角形もあります。

北斗七星や北十字星も、この仲間に入ります。

夏の大三角形のアルタイル(彦星)ベガ(織姫)の間に天の川が流れ二つそろって輝いています。

都会では、なかなか天の川は見れませんので、田舎に帰省している時は、見るチャンスです。

日本一星が綺麗に見える場所で見るのも、いいですね。

長野県阿智村のアクセスや駐車場は?日本一星空が綺麗に見える場所!をご参考に。

夏の大三角形の探し方は?

夏の大三角形の探し方ですが、まずは三角形の上側の角、ベガを探すと良いでしょう。

東の空の最も明るい星になります。

そこから、左下の方に明るい星がないか探してみてくださいね。

それがデネブになります。

ついで、デネブの右の方にベガやデネブより若干暗いですが、ひときわ明るい星がないか見てみてください。

それがアルタイルです。

星座アプリがあると、スマホを空に向けるだけで、星座を簡単に探せますの便利です。

  • Star Walk 2 Free
  • Night Sky
  • 星座表
  • 88星座図鑑

夏の大三角形が見える条件として

  1. 晴れている
  2. 湿度が少ない
  3. 新月の日か、月が出ていない時間帯
  4. 町の明かりが少ない場所
  5. 空気がきれいな場所

であれば最適です。

ベガやアルタイルは後述しますが、天の川伝説と大いに関係があります。

七夕の7月7日は梅雨が明けてない地域が多いので、この日に見えない年が多いと思いますが、実は7月7日というのは旧暦でいうと8月7日に当たります。

梅雨が明け、全国的にはっきりと見える最適な時期は?

8月上旬に鑑賞するのが正解です。

昔のように二人が会うことを祝うなら、旧暦通りにするのが一番いいですね。

夏の大三角形とは

夏の大三角形は、星座ではなく夏に細長く大きな三角形に並ぶ星のことです。

  • はくちょう座の「デネブ」
  • わし座の「アルタイル」
  • こと座の「ベガ」

で構成されます。

夏の夜空に輝く三つの星座の1番明るい星(α星)を線でつなぐと「夏の大三角形」になります。

はくちょう座

はくちょうが翼を大きく広げて天の川にそって飛んでいるような星座です。

はくちょう座の一番明るく輝く星が「デネブ」で、はくちょうの尾の場所に輝いています。

わし座

天の川にそってわしの形をした星座です。

わし座の中心で一番明るく輝く星が「アルタイル」で、七夕の彦星として知られています。

こと座

西洋の竪琴の形をした星座です。

こと座でひときわ輝く星が「ベガ」で、七夕の織姫星として有名です。

夏の大三角形 それぞれの星座の神話は?

美しい3つの星には、それぞれの名前や神話が複数あります。

ベガは日本でも有名な、天の川伝説の「織姫星」でもあります。

ちなみに、アルタイルは「彦星」です。

仲睦まじく過ごすあまり、仕事を忘れて遊び惚けてしまった二人は、神様の怒りに触れて天の川に隔てられ、年に一度しか会えなくなりました。

夏の大三角形のこと座の神話

ギリシャ神話では、ベガは「こと座」の一つです。

こと座はオルフェウスという男性の持っていた琴だと言われています。

亡くなった妻、エウリュディケを取り戻すために冥界に向かったオルフェウスは、

冥王ハデスに素晴らしい琴の演奏を聞かせて、妻を連れ帰る許しを得ます。

しかし「地上へ出るまで妻の顔を見てはいけない」という約束を破ってしまったため、

エウリュディケは冥界へ連れ戻され、オルフェウスは亡くなります。

その後、川を流れていた琴を拾った大神ゼウスが星座にしたのが、こと座です。

夏の大三角形のはくちょう座の神話

デネブは「しっぽ」という意味で、はくちょう座の尾に輝く星です。

はくちょう座は大神ゼウスが変身した姿だと伝えられています。

スパルタの王妃のレダに一目惚れしたゼウスは、美しい白鳥に変身して、レダに近づきました。

なにも知らず、美しい白鳥を抱きしめたレダは、ゼウスが去った後に二つの卵を産みます。

そこからカストルとポルックスという双子が生まれ、ふたご座の元となりました。

夏の大三角形のわし座の神話

アルタイルは「わし座」の星です。

こちらも大ゼウスの化身です。

昔、トロイの国にガニュメデスという名の美しい王子が住んでいました。

その美しさに一目惚れしたゼウスは、ワシに変身してガニュメデスをさらい、

神々の暮らすオリンポスへと連れ帰りました。

ガニュメデスはそのまま神様たちのそばで暮らしたそうです。

その時のワシの姿がわし座で、ガニュメデスはわし座のそばにある、みずがめ座として輝いています。

まとめ

夏の大三角形の方角や時間帯は?それぞれの星座にまつわる神話!についてはご参考になったでしょうか。

夏の大三角形という呼び名自体は、1950年代にイギリスの天文普及家サー・パトリック・ムーアが使うようになってから、一般に普及したようです。

日本ではだれが最初にそう呼んだかが、今のところ分かっていませんが、

英文学者で天文民俗学者として知られる野尻抱影という先生が、1947年の著者において「夏の大三角」という呼び名を用いたことが始まりとされています。

すっかり有名になった「夏の大三角形」を、この夏、鑑賞してみませんか?

鑑賞に夢中になって、蚊などに刺されないように気をつけましょうね。

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