よもぎは古くから様々なシーンで活用されてきた日本のハーブです。
お餅に混ぜたりお茶にしたり、お灸のもぐさや生薬としも・・
また、時には止血剤としても本当にたくさんの効果効能を秘めた野草です。
よもぎを、まずは、よもぎ茶にして飲んでみませんか?
アイヌでは、よもぎのことを神の草「カムイノヤ」と呼ばれています。
よもぎから作られる、よもぎ茶には、身体に良い作用がたくさん期待できます。
そこで、そんなよもぎ茶の効能や副作用。
よもぎ茶の作りかたなどについてお伝えします。
よもぎ茶の効能
よもぎは、キク科ヨモギ属の多年草で、全国各地の野原や公園、河原の土手などあちこちに生息しているとても強い多年草です。
- 食べて・飲んで良し
- 付けて良し
- 浸かって良し
- 嗅いで良し
- 燃やして良し
と言われる万能の野草で、日本のハーブの女王とも呼ばれています。
そんなよもぎから作られるよもぎ茶ですが、期待できる効能が色々とあります。
女性にうれしい作用がいっぱいです。
よもぎ茶の主な成分
タンニン・カピリン・クロロフィル・サポニン・食物繊維・ビタミン(A・C・E・B1・B2・葉酸)・ミネラル(鉄分・カルシウム・マグネシウム・カリウム)・β-カリオフィレン・シネオール
★よもぎ茶の効能・女性にうれしい作用
- 抗酸化作用・消臭作用
- デトックス効果
- ダイエット効果
- 造血作用
- 浄血作用
- 肌や髪の健康維持・視力維持
- むくみ改善
- ホルモンバランスを整える
- リラックス効果
なんだか、よもぎってすごい力を持っているのですね。
抗酸化作用・消臭作用
タンニン
活性酸素の発生や働きを抑え、老化を予防する抗酸化作用。
殺菌・消臭作用もあります。
カピリン
強い抗菌作用を持っています。
デトックス効果
食物繊維
豊富に含まれた食物繊維は便秘解消効果がありますし、利尿作用もありますから老廃物の排出を助け新陳代謝アップ。
クロロフィル
食物繊維の5000分の1の大きさで、奥に蓄積した有害物質をどんどん身体の外へ排出してくれるのです。
タンニン
体内有害物質の排出作用があります。
ダイエット効果
サポニン
腸で吸収されたブドウ糖と脂肪酸と結びつかないようし、余分な脂肪の蓄積を抑えます。
造血作用
クロロフィル・鉄
よもぎに豊富に含まれている鉄分が、クロロフィルとの相乗効果で、ヘモグロビンの生成を助ける働きもある為、造血促進効果も期待出来ます。
貧血予防や改善にも良いですね。
浄血作用
クロロフィル
さらにクロロフィルの働きによる血液サラサラ効果によって巡りが良くなり、冷え症や成人病予防などにも力を発揮してくれます。
悪玉コレステロールを低下させ、コレステロール値を下げる効果も・・
肌や髪の健康維持・視力維持
ビタミンA
豊富なミネラルもむくみ解消や血圧安定に一役買ってくれますし、体内でビタミンAになるカロテンも豊富ですから、その抗酸化作用によって免疫力がアップしたり、更に髪や目、粘膜や皮膚も丈夫にしてくれます。
むくみ改善
カリウム
身体の中の余分な塩分を排出し、むくみの改善や予防も期待できます。
ホルモンバランスを整える
β-カリオフィレン
免疫系を落ち着かせ、女性ホルモンを整えてくれる役割があります。
リラックス効果
シネオール
よもぎの香りにも注目したいと思います。
含まれるシネオールという成分がリラックス効果をもたらしてくれます。
血行促進効果もあり、自律神経を整える助けにもなってくれます。
よもぎ茶 飲む以外
よもぎ茶の飲む以外の使い道もあります。
よもぎの乾燥茶葉をお茶パックに入れてお風呂へ。
よもぎ茶の出がらしでも、いいですよ。
よもぎ風呂を楽しむ事が出来ます。
よもぎ風呂には、保湿効果や血行促進効果があり、その香りにはリラックス効果も。
新陳代謝アップ効果によって美肌やニキビやアトピーなどの皮膚トラブルにも効果が期待出来ます。
ニキビの原因であるアクネ菌の繁殖を抑え、肌の炎症にも効果が期待できます。
韓国にはよもぎ蒸しというサウナのような使い方もあります。
よもぎを煮たたせた蒸気を浴びる事で血流改善や代謝アップ、美肌効果など女性には嬉しい効果を得る事ができます。
日本にもよもぎ蒸しサロンはありますから一度体験してみて下さい。
韓国で体験してきた知人によると
「驚くほど汗が出て、終わった後はいつまでも身体がポカポカして、お肌もツルツルになった」
ということでした。
よもぎ茶の出がらしにも、まだ栄養成分が残っています。
よもぎ茶の出がらしを、細かく刻んでごはんに混ぜる、よもぎごはん。
また、味噌汁に入れてもいいです。
よもぎの栄養を、しっかり取り入れることができますね。
よもぎ茶の出がらしは、乾燥させると、木などの肥料にも使えます。
よもぎ茶を、余すことなく使えますね。
よもぎ茶副作用
よもぎ茶はノンカフェインで、強い副作用はないです。
ですが、注意したいのがアレルギーです。
よもぎ食物アレルギーやキク科アレルギーをお持ちの方は控えて下さい。
アレルギー体質の方は一度にたくさん口にせず、様子を見ながら摂取するようにして下さい。
また、食物繊維の多いよもぎですが、あまりたくさん摂るとかえって便秘になってしまう場合もあります。
一度にたくさん摂ることなく、毎日継続的に摂取することで身体に良い効果を上げていきたいですね。
よもぎ茶の作り方は?
丈夫なよもぎですから簡単に栽培することができます。
根ごと摘んできて自宅のプランターなどで育てたよもぎであれば、安心してよもぎ茶にできます。
それなら!と、よもぎを摘んだのは良いけれど、どうやってお茶にして飲めばよいの?
そんな方の為にここではよもぎ茶の作り方と飲み方について説明します。
食用にするには3~5月のよもぎが柔らかいですし、香りもいいです。
ですが、よもぎ茶にするには、6月~8月。
よもぎの薬効は生長したほうが高いです。
自宅で育てたよもぎの場合は水洗いだけで大丈夫ですが、公園などで摘んできたもので心配な方は、台所で使う洗剤などを薄めて洗うといいですね。
- よもぎを洗ったら水気を切って乾燥させます。
- ざるに広げて陰干しにしたり、ドライフラワーを作る時のように束ねて逆さにつるしても良いですね。
- 1週間ほどすると大体乾燥しますから、はさみで適当な大きさに切ってからフライパンでから煎りしたり、レンジで完全に乾燥させてください。
これでよもぎ茶の茶葉の出来上がりです。
よもぎ茶のいれ方は、普通のお茶の入れ方と同じです。
煮出す場合は
1リットルの水によもぎの葉を入れますが、5g程度では10分位。
5~10g位入れると半分ほどの時間で煮出すことが出来ます。
味の濃さは好みによって調節して下さい。
急須で淹れる場合は茶葉を入れて熱湯を注ぎ、やはり好みの濃さになるまで蒸らしてから頂きます。
温かいままでも冷たくしてもどちらでも大丈夫です。
まとめ
よもぎ茶に関するまとめはご参考になったでしょうか。
春になるとあちこちに生えているのを見かけるよもぎ。
食べるのであれば、まだ柔らかい新芽を摘む事をおススメします。
若葉は柔らかくておいしいですよ。
よもぎお茶にするなら、生長した6月~8月。
それから、よもぎに良く似た毒のあるトリカブトには気を付けて下さい。
よもぎは葉の裏が白く特有の良い香りがしますが、トリカブトは葉の裏が白くなく葉に光沢があり香りもありません。
しっかり見分けて、私たちの身体に良い効果をもたらしてくれるよもぎの力を分けて頂きましょう。
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