暖かくなってくると、スーパーの野菜、果物コーナーもカラフルになってきて、嬉しい限りです。
特に、その時期しか食べれないものってありますよね。
スモモにイチジク、夏ミカンにスイカ?!
そして、びわ。
3月ころから出回りますが、旬は6月です。
初夏の味で、あの爽やかな甘みがたまりませんね。
びわの栄養・効能・有名な産地と種類についてお伝えします。
びわの栄養・効能
昔は、お家の軒先などでよく見かける、果実でした。
しかし、傷みやすいために今では高級果実として扱われています。
びわには、ベータカロチンが多く含まれています。
体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康に必要な栄養素です。
風邪予防や感染症予防、美肌やエイジングケアに効果的とか。
抗ガン作用もあるとも言われてますね。
緑黄色野菜に含まれていることが多いベータカロチン。
カボチャやニンジンより、びわの方がたくさん食べれそうですね。
他にも
- 余計なナトリウムを排出してくれるカリウム
- 疲労回復に良いと言われているビタミンB1・ビタミンB2
- アンチエイジング効果や美肌効果のあるクエン酸
- 貧血防止の鉄分
- 抗酸化作用のあるポリフェノール
- 免疫力アップのビタミンC
などが含まれています。
また、風邪にも良いと言われています。
生のままのびわがおすすめです。
びわの有名な産地と種類
ビワの有名な産地は、長崎県です。
続いて千葉、鹿児島、香川です。
出荷量はダントツで長崎県、次いで2位が千葉の房総です。
びわ栽培は、温暖な地域が適しています。
びわは初冬に花をつけ、寒さの中で、実を結ぶため、寒い所では作れません。
びわの花はマイナス5度果実はマイナス3度で凍死してしまうんです。
このため、びわを急な寒さから守るのはひと苦労。
作業が大変でも、気温の下がりにくい傾斜地を選んだり、急な寒波襲来の時には、ストーブで果実を守るなど
栽培者の方の苦労は並大抵のものではないです。
しかも、果実が小さい時に、生産者の方が、一つ一つ袋をかけて、大切に育てます。
害虫や強い日差しによる、シミソバカスを防ぐためです。
あの、薄いベージュのシミ一つない、美しい果実の皮には、そんな苦労があったのですね。
続いては品種です。
一般に出回っているもののほとんどは「茂木」か、千葉の房州びわに代表される「田中」です。
西の「茂木」、東の「田中」と言われる二大品種です。
生産トップの長崎では、九州を代表するびわの品種「茂木びわ」の他に
- 「長崎早生」…1月から出回る早生びわの代表
- 「甘香」…一般のびわの2倍以上の大きさとジューシーさを誇る
- 「なつたより」…果実に厚みがある
- 「涼峰」…味が良くやわらかい
など、新しい品種が次々と出荷されています。
2位の千葉では「田中」の他に
- 「大房」…寒害に強く大粒
- 「富房」…ハウス栽培の品種の荷傷みしにくい
- 「瑞穂」…普通のびわの倍もの大きさを誇る超大果
- 「房姫」…甘くやわらかい
- 「希房」…世界初の種なしびわ
があります。
こうしてみると、房総のブランドびわには、「房」の字が多く使われているんですね。
統一感があってカッコいいです。
びわの美味しい食べかた
びわは、時間を置いても、甘くなったりしません。
ですので、買った時が食べごろです。
冷蔵庫に入れて置くと傷みが早くなりますし、硬くなってしまいます。
びわは冷やしすぎないようにしましょう。
常温の方が、びわの風味を感じられますよ。
洗う時も、軽くすすぐ程度にし、皮は手でおへそ側から軸へと剥きます。
皮をむいてそのままにしておくと変色しますので、水につけて、食べる時によく水気をきってから食べましょう。
また、薄いレモン水につけておくのも有効です。
もちろん、生のびわは美味しいのですが、びわはあまり日持ちがしないため、保存がききません。
そんな時は、
- 冷凍保存して、ジャムやゼリーに
- 梅酒の要領でびわ酒を
- 甘く煮てコンポートに
などなど。
保存がきく方法を使って、びわを長く美味しく食べましょう。
また、ビワの種子には、天然の有害物質が含まれいると
農林水産省から注意が呼びかけれてます。
熟した果肉は、安全に食べることができます。
~農林水産省より~
大量にびわの種の粉末を摂取すると危険
ですのでご注意下さい。
びわは縁起が悪い?
そんなびわですが、
「庭に植えると病人が出る。」
というなんだか不吉なジンクスがあるんです。
これは、びわの効能がすごすぎて、昔の診療所には必ずびわの木が植えられていたことに由来します。
びわの木=病気を連想すると、嫌われてしまったのですね。
なんだかもったいない話です。
様々な薬効をもつびわは、古い仏教経典
では、「大薬王樹(だいやくおうじゅ)」と呼ばれるほどなのに…。
まとめ
びわの栄養や効能などについては、ご参考になったでしょうか。
びわは甘くて美味しいうえに体にも良く、美容成分もいっぱい。
旬の時期にはびわ狩りなど、楽しみながら美味しいびわをいただけるイベントもあります。
梅雨に入る前に、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
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