初夏の花壇を彩る、美しい花々の中でも、太陽のように明るい色と形で私たちの目を楽しませてくれる花「マリーゴールド」
人気のシンガーソングライター、あいみょんの歌でも有名ですね。
「聖母マリアの黄金の花」とも「植物のお医者さん」ともいわれる、可愛い花です。
そのマリーゴールドの花言葉、実は怖いものもあるってご存知でしょうか?
あの天真爛漫な花のどこに、そんな要素が…。
- マリーゴールドの花言葉は怖い?
- マリーゴールドの色や品種による花言葉は?
- マリーゴールドの花言葉にまつわる切ない神話
などについて解説していきます。
マリーゴールドの花言葉は怖い?
マリーゴールドの花言葉は怖い?
マリーゴールドの英語全般の花言葉は
- 嫉妬
- 絶望
- 悲しみ
です。
いきなり、なんだか怖い花言葉ですね。
また、日本におけるマリーゴールド全般の花言葉は
- 勇者
- 可憐な愛情
という言葉もあります。
マリーゴールドの色や品種による花言葉は?
そしてマリーゴールドは、色別によって全く意味が違います。
- 黄色=健康
- オレンジ=真心、予言
です。
白いマリーゴールドは品種改良されてできたばかりで、まだ花言葉はないようです。
そして黄色の健康、という言葉ですが、「下品」という意味合いもあるとのことです。
キリスト教圏では、ユダを連想させる黄色は嫌われるので、このような意味があるといわれています。
品種によっても、花言葉が違います。
- アフリカン・マリーゴールド…逆境を乗り越えて生きる
- フレンチ・マリーゴールド…いつもそばにおいて
- レモン・マリーゴールド…愛情
という意味があります。
☆アフリカン・マリーゴールド
アフリカで栽培されていたものが16~17世紀にヨーロッパに持ち込まれたものです。
☆フレンチ・マリーゴールド
フランス王室の庭で栽培されていたことから、この名前が付いたといわれています。
☆レモンマリーゴールド
一重先のマリーゴールドです。
マリーゴールドの花言葉にまつわる切ない神話
【マリーゴールドの花言葉】
『嫉妬』『信頼』『悲しみ』『友情』『健康』
太陽のような花だけに、ギリシャ神話では、太陽神・アポロンの恋物語でよく登場する花。
悲恋のお話も多いため、ネガティブな花言葉もあるのでしょうね。 pic.twitter.com/YolDquLDJo
— ハナラボノート (@hanalabonote) December 24, 2020
☆「嫉妬」「絶望」「悲嘆」の花言葉にまつわる神話
マリーゴールドの花言葉に怖いものがあるのは、ギリシャ神話の「太陽神アポロン」にちなんでいます。
水の妖精クリスティは太陽神アポロンと愛し合う仲でしたが、アポロンは女王レウトコエという恋人が新たにできて、クリスティは失恋してしまいます。
嫉妬したクリスティは王女の父の王様に、二人の仲を告げ口します。
すると王様は怒りのあまり、娘であるレウトコエを生き埋めにして殺してしまったのです。
嘆き悲しむアポロンは、レウトコエを乳香(にゅうこう)の木に変えました。
しかし、クリスティの元に戻ることはなかったのです。
クリスティは後悔のあまり、9日間にわたってアポロンを見つめ続けるとクリスティの体は黄色い花に変わり
太陽に向かって咲くマリーゴールドの花になったのです。
クリスティの思念(心に思うこと)から「嫉妬」「絶望」「悲嘆」という花言葉が生まれました。
マリーゴールドの花の「可憐な愛情」「勇者」にまつわる神話
同時にアポロンへの恋心から「可憐な愛情」、アポロンを指す「勇者」という花言葉も生まれています。
また、黄色い色の花言葉「健康」も太陽神アポロンのイメージに合わせてつけられました。
オレンジ色の花言葉「予言」は、名前の由来となった聖母マリアにちなんでいます。
もう一つのオレンジの色の花言葉、「真心」も、太陽神アポロンの神話に基づいています。
アポロンは非常に美しく男らしい神だったので、モテました。
女性だけではなく男性にも…。
美少年クレムノンもその一人で、毎日アポロンを見ることに幸福を感じていたのです。
しかし、それを知った雲の神が嫉妬し、毎日太陽(アポロン)雲で覆って隠してしまいました。
何日もアポロンに会えなかったクレムノンは嘆き悲しみ、とうとう最後には死んでしまいます。
その心に打たれたアポロンは、クレムノンをマリーゴールドに変身させて、その姿を愛でるようになったそうです。
マリーゴールドにまつわる神話
花言葉の由来ではないのですが、もう一つ、太陽神アポロンにまつわるマリーゴールドの神話があります。
太陽神に憧れ、太陽神を見ることだけを生きがいにしていた、カルタという乙女がいました。
しかし、太陽神への執着が強すぎたため、彼女は次第に衰弱し、肉体を失い、最後には魂だけになってしまいました。
カルタの魂はきらめく太陽に吸い込まれ、彼女の立っていた場所には、一輪のマリーゴールドが生えていたといいます。
太陽神、モテ過ぎですね
マリーゴールドはどんな花?時期は?
最後にマリーゴールドについてですが・・
キク科のタゲテス属のマリーゴールドは、英名は「marigold」、和名は千寿菊(せんじゅぎく)、万寿菊(まんじゅきく)と言います
花の色は黄色、オレンジ、白、それらの複色(ふくしょく)のものがあります。
アラブ首長国連邦の国花であり、原産地のメキシコでは、「死者の日」という、日本のお盆に似た祝日に供える花です。
開花の時期は4~10月と長く、春から夏過ぎにかけて楽しめる花です。
品種や地域によっては12月でも花を咲かせることも。
花の名前の「マリーゴールド」は年に何度もある聖母マリアの祭日に
花期の長いマリーゴールドがいつも咲いていたことから、「聖母マリアの黄金の花=マリーゴールド」と名付けられました。
花言葉の「予言」も、聖母マリアが天使ガブリエルに予言を授けられたことがゆえんです。
属名のタゲテスとは、紀元前8世紀から紀元前1世紀ごろにイタリア半島中部にあった
都市国家群エトルリアの神話の人物ターゲスの名前に由来するといわれています。
まとめ
マリーゴールドの花言葉は怖い?花言葉にまつわる神話!などについてはご参考になったでしょうか。
輝かしい太陽のような花にまつわる様々な話から、怖い花言葉が生まれました。
マリーゴールドの美しさ、魅力はそれをはねのけるほど、長年に渡って愛されているのですね。
また、マリーゴールドの匂いがキツいので、ヘビが嫌がるとも言われています。
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