カレーの付け合わせには何をチョイスしますか?
福神漬け派とらっきょう派の人がいますね。
もちろん、何もいらないという人も。
とは言っても、アンケート調査の結果によると、カレーの付け合わせに福神漬けを選ぶ人は全体の3分の2で、らっきょうはちょっと劣勢なのが現実です。
そんな、「らっきょう」の効能や栄養から効果的な食べ方までご紹介していきます。
こんな効能があると知ったらカレーのお供だけでなく、普段もきっと、「らっきょう」を食べたくなりますよ。
らっきょうの効能
らっきょうは、畑の薬という別名を持つほど様々な効能が秘められています。
まずは「フルクタン」という食物繊維からご紹介しましょう。
☆便秘解消・血糖値の上昇を抑える
「フルクタン」は水溶性の食物繊維で、便秘解消効果やコレステロールを排出させる働き、血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。
☆血液サラサラ効果・代謝アップ
ニオイ成分の「硫化アリル」には血液サラサラ効果があります。
血行が良くなることで循環器の機能改善にも繋がりますし、血圧を下げる効果や、体温を上げる事によって代謝アップも期待できます。
「ジスルフィド」+「アリイン類」で血液凝集抑制作用(血液サラサラ) →約79 倍
☆疲労回復
さらにビタミンB1の吸収を通常の7倍にも高めてくれる為疲労回復効果もありますから、豚肉を使ったカレーにらっきょうを添えるとバッチリだと思います。
☆がんの抑制
また、「ジアリルスルフィド」という成分がガンの発症を予防する酵素の働きを助けてくれます。
また、「サポニン」という成分が胃がんの原因の1つであるピロリ菌をやっつけてくれる効果があると言われています。
らっきょうはがんの抑制にも効果的なんですね。
☆コレステロールや中性脂肪を下げる効果
「サポニン」は植物の根や茎に多く含まれる成分で、脂質の代謝を促進する効果がある為、コレステロールや中性脂肪を下げる効果があります。
☆肥満の予防
血液サラサラ効果による代謝アップと合わせて、ダイエットにも効果がありそうです。
☆糖尿病に効果的
さらに、殺菌作用を持つ「アリシン」という化合物にはインスリンの働きを促進する効果もあり、食物繊維と同様、糖尿病に効果的ともいわれています。
こんなに多くの効能を持つらっきょうですが、他にはどんな栄養が含まれているのでしょうか。
らっきょうの栄養
中くらいの大きさのらっきょう、約5gのカロリーはおよそ6キロカロリーです。1,47gの炭水化物、0,01gの脂質、0.07gのタンパク質の三大栄養素から成っています。
そして、その小さな一粒の中にはビタミンE、ビタミンK、ビタミンB群、ビタミンCなどのビタミン類をはじめ、多くのミネラルも豊富に含まれています。
嬉しい事に、むくみ解消や血圧安定のために必要な「カリウム」もしっかり含まれているんです。
また、多く含まれる「フルクタン」という食物繊維の量はごぼうの4倍、キャベツの11倍と言われるほど豊富です。
「フルクタン」は水溶性食物繊維で、腸の中で硬くなった便をふやかすことで便通を良くしてくれる働きがあります。
不溶性食物繊維を多く含む野菜類と一緒に食べる事でより良い腸内環境を得る事が出来るでしょう。
そんな、私たちの身体に良い効果をもたらしてくれるらっきょうですが、効果的な食べ方はあるのでしょうか。
らっきょうの効果的な食べ方
非常に栄養豊富ならっきょうですが、残念な事にらっきょうに含まれる食物繊維は水溶性なので、酢漬けにすると酢の中に溶けだしてしまいます。
ですから、食物繊維をらっきょうから摂る目的がある場合は生で食べるのが一番効果的です。
味噌をつけたり細かく刻んで薬味にしたり、和え物に加えたりして食べると美味しいですよ。
また成分の「ジスルフィド」は「アリイン類」と一緒にとることで
らっきょうだけで食べる時と比べて約79倍の効果があるといわれ、玉ねぎ・ニンニク・ニラなどアリイン類を多く含む野菜と一緒に調理するとよいとされています。
それでもなかなか食べにくいという方には「エシャレット」をおススメします。
エシャレットは生でも食べやすいですから、サラダなどでも美味しく食べる事が出来ると思います。
らっきょうを生で食べても美味しいように軟白(なんぱく)栽培で、若いうちに収穫するのがエシャレットです。
西洋の香味野菜であるエシャロットとは違う野菜ですから、スーパーなどで購入する際には気を付けて下さいね。
エシャロットは、フランス料理には欠かせない野菜で、玉ねぎの仲間です。
らっきょういつ食べると効果的
そして食事のどのタイミングでたべると効果的かというと、食前が良いでしょう。
食前に食べる事で、らっきょうの持つ殺菌作用による食中毒防止や消化の促進。
さらに食後血糖値の上昇を抑えるなどの効果が期待できます。
確かに食事の最後に食べると、そのニオイがさらに気になるかもしれませんが・・・
その点でも最初に食べる方が良さそうですね。
らっきょうの旬はいつ?
らっきょうは、ユリ科ネギ属で中国が原産です。
別名は「オオニラ」・「サトニラ」
日本には、平安時代に薬として用いられていたと言われています。
ラッキョウ生産量は、鹿児島・鳥取・宮崎が、全国の約75%占めています。
ところで、らっきょうの旬はいつなのでしょうか。
らっきょうの旬は5月頃から7月頃まで
らっきょうの若いうちに収穫エシャレットは、ハウス栽培で通年出回ってます。
エシャレットの旬は、3月から5月頃です。
島らっきょうは、ヒガンバナ科・ネギ属です。
島らっきょうは、古くから沖縄で作られていました。
「島らきょう」と「らっきょう」は植え付け時期と収穫期が違いますので、旬の時期も違います。
島らきょうは、ほぼ年間通して生産されるますが、旬の時期は、12月頃から6月頃まで
まとめ
カレーが日本に伝えられた時に添えられていたのはピクルスで、日本のピクルスの代表としてらっきょうが選ばれたのがそもそもの始まりのようです。
私たちの身体にとても良い効果をもたらしてくれるらっきょうですが、食べ過ぎると胃もたれや腹痛、下痢などを起こしてしまう可能性があります。
ですから1日に3~4粒程度を目安にして下さい。
いくら身体に良いと言っても、食べ過ぎは良くありませんね。
また、らっきょうを食べた後気になるのはそのニオイではないかと思います。
らっきょうのニオイにはカテキンが効果的だと言われていますから、食べた後に緑茶を飲むようにすると少しは緩和されると思います。
美味しく食べて健康を手に入れましょう!
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