美味しい「いちじく」
あのツブツブの食感と優しい甘さがいいですね。
でも、美味しいだけではなく
栄養も豊富で、古来より西洋で多く食され
「不老長寿の果実」と呼ばれてるんです。
そんな「いちじく」ですが食べ過ぎには注意が必要です。
また、アレルギーの症状が出る人も・・・
いちじくの栄養と効能や旬についても調べてみました。
いちじくの食べ過ぎに注意!
いちじくは、美味しいですが、食べ過ぎにご注意して下さい。
とくに、生のいちじくより
乾燥させて各栄養素がパワーアップした
「乾燥いちじく」が食べすぎ注意なんです。
乾燥いちじくは
手軽に食べれて、美容効果や便秘改善に効果がありますが
食物繊維が豊富ですので、食べすぎると下痢になるこも・・・
しかも、あくも強いので腹痛になりやすいです。
また、
生のいちじくは100gで54kalですが
乾燥いちじくは100gで292kalになります。
乾燥いちじくは、生のいちじく
のように皮をむく必要がなく手軽で食べやすいので
つい食べ過ぎてしまい、結果的にカロリーオーバーに・・・
食べすぎには注意してくださいね。
また、いちじくを食べて一時間後に
- くちびるがかゆい、はれる
- のどがイガイガする
などの症状が出る
「いちじくアレルギ―」の人もいます。
ひどくなると
- じんましん
- 腹痛、下痢
- せき込み
- 呼吸困難
なども起こり、アナフィラキシー症状をともなう場合があります。
また、花粉症の人で
- 特にシラカバ花粉症の人
- ラテックス(天然ゴム)アレルギーの人
- リンゴ、もも、なし、さくらんぼ、いちごアレルギーの人
は、いちじくでアレルギーが起こる可能性が。
シラカバの花粉などと、いちじくの
たんぱく質の構造が似ている為です。
日本では
シラカバの生息地が限定されていますので
生息地域の人は注意して下さい。
いちじくを食べた後に、口の中に違和感を
感じたら、病院でアレルギー検査や血液検査をしてみてください。
また、アレルギー発症を避けるために
赤ちゃんの離乳食としてあげるのは
生後11か月~1歳の離乳食後期にあげてくださいね。
あまり早いうちに与えない方が無難です。
基本的に離乳食の果実は加熱までしなくて
いいんですが、心配なら加熱したほうがアレルギーは出にくいです。
いちじくの栄養や効能
そんな食べ過ぎに注意のいちじくですが
アレルギーが出ない人には
毎日でも取りたい体にうれしいい栄養が
たっぷり詰まっています。
いちじくの果実の皮や赤い部分に含まれ
ているアントシアニンは、抗酸化作用があります。
体内に発生する活性酸素を消します。
そう、アンチエイジング効果があるんです。
同じ抗酸化作用のあるポリフェノールも
含んでいるので、美肌や老化の防止に効果的なんです。
いちじくに含まれているポリフェノールは
主にベリー系のイチゴやブルーベリーといった果実に含まれているもので
「ザクロエラグ酸」という種類のものです。
エラグ酸は、肌のメラニン色素を黒くする
チロシナーゼを抑制する効果があり
肌にシミや色素が沈着するのを防ぎ、改善していく美白効果があるんです。
また、いちじくに含まれるフィシンと呼ばれる酵素は、
- 消化の吸収
- 便秘を解消
を促します。二日酔いにも効くんだとか。
植物性食物繊維のペクチンもたくさん
入っていますので、併せて腸の活性化に効きますね。
ベストアルデヒドは、抗ガン物質と呼ばれています。
がん細胞をマヒさせるため抗がん作用があると言われてます。
そして、いちじくには女性ホルモンである
エストロゲンによく似た
「植物性エストロゲン」を含んでいます。
女性ホルモンの働きを補助することによって
- 更年期障害の改善や予防
- 乳がんの予防
の効果があります。
- アンチエイジング効果
- 消化、便秘の改善
- 更年期障害の改善
- 美白効果
など、大人な女性に嬉しい効果がいっぱいです。
他にも
- カルシウム
- マグネシウム
- 鉄分
など、血や骨の素となるミネラル分をバランスよく含んでいます。
また、カリウムもたくさん含まれています。
体からナトリウムを出す働きもあるので、高血圧症の方に良いんですよ。
乾燥いちじくと生のいちじくも同様で
一日3個ずつ食べると
鉄分やカルシウムの不足を補うことができますよ。
いちじくには旬が2回あるって本当?
いちじくは、古代エジプトの壁画にも描か
れており、旧約聖書にも登場しています。
アラビア半島で誕生したいちじくは、
少なくても6000年前から、人の手によって栽培されていたとか。
日本には江戸時代に薬用として入り、その後、食用になりました。
生産量第一の県は愛知県で、和歌山県、兵庫県と続きます。
いちじくに旬が2回あるのは本当なんです。
「夏果」「秋果」の2つがあって
- 夏果の旬…6月の下旬~8月の上旬
- 秋果の旬…8月の中旬~10月の中旬
と、なっているんです。
トータルで言えば、6月から10月まで楽しめるんですね。
夏と秋の時期に採れる、
「夏果秋果兼用」というものもありますよ。
好みもありますが、秋の方が美味しいです。
秋のものは甘みが強く、夏のものは大きく、さっぱりとした甘みなんです。
国内で8割の流通を占める、一番多く
作られている「桝井(ますい )ドーフィン」という品種は
夏果秋果兼用ですが、雨期の栽培が
難しいため、秋に出回ることが多いです。
広島県の桝井さんという方が
明治時代にアメリカから持ち帰ったものですよ。
まとめ
いちじくは漢字で「無花果」と書きます。
花がないのではなく、実の中にある、つぶつぶが花です。
あのプチプチした食感…あれは花の食感なんです。面白いですね。
ご参考になれば幸いです。
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