いつの間にか街がクリスマスカラーに
染められていることに気づかされます。
風が少し冷たくなったなと感じ始めれば、
ふと目に付く赤と緑が印象的な
「ポインセチア」
ポインセチアを見れば、一気にクリスマスムードになる方も多いでしょう。
今やクリスマスにはシンボルとして使われ
るようになったポインセチアですが
その理由を知ればポインセチアへの思いが深まるかもしれません。
ポインセチアの育て方や長く楽しむために
必要なことも一緒にご紹介しますので参考になればと思います。
ポインセチアをクリスマスに飾る理由は?
クリスマスを連想させる色は?
と聞かれると、赤や緑、白などをあげられる方が多いかと思います。
特に「赤」はクリスマスには欠かせない色ですよね。
真っ赤なお鼻の~♪と、街のあちこちから
聞こえるクリスマスソングにも影響されて
いるのかもしれませんが、寒くなると暖かみのある赤い色には、ホッと癒されます。
ポインセチアがクリスマスに飾られるよう
になった理由のひとつには「色」が関係しています。
クリスマスの定番カラーとなった
「赤」「緑」「白」
赤はキリストの血を、緑は永遠の命や
愛を、白は純潔を意味として持っています。
中でも目を惹く「赤」はキリストとは深い
関わりがあり、クリスマスには必要な色と
して、また、習慣として飾られるようになったとのことです。
赤と緑はポインセチアの色として分かる
けど、「白」はどこに?と思いますよね。
実はポインセチアは葉や茎を傷つけられ
ると白い樹液を出す植物なのです。
触れてしまうと肌が弱い方などはかぶれ
たりすることがありますが
ポインセチアの「中」に白はある、ということで、解決です。
花は、みな、花言葉を持っています。
ポインセチアにも、もちろん花言葉があります。
花って、赤やピンクの部分でしょ?と
思われている方、けっこう多いかと思います。
あんなに目立つのに赤やピンクの部分
は花じゃないんだ!と、驚きました。
ポインセチアの花は赤色の葉の中心に
ある部分のことで、赤やピンクの部分は花ではなく、「葉」なのです。
緑ではない色のついた部分は苞(ほう)
と呼ばれています。
ちょっと物知りになった気分になりますね。
よくよく見ればポインセチアの花は星の形をしています。
クリスマスの星の形に似ていること
からも、クリスマスの花として飾られるようになったようです。
さて、ポインセチアの花言葉ですが
苞の色によって変わってきます。
苞が赤いポインセチアの花言葉は
「聖夜」「祝福する」「私の心は燃えている」など。
聖夜とは、まさにクリスマスのためにある花ということですね。
赤のイメージとは少し違っているなとは
思いますが、キリストの生誕祭としては
もってこいの花言葉であり
クリスマスフラワーの別名を持つにふさわしいと納得です。
苞が白いポインセチアには
「あなたの祝福を祈る」「慕われる人」という意味があります。
控えめな花言葉を持つポインセチアですが
思わず笑みがこぼれるほど、やさしい
色合いの白い苞。見るとなぜだか落ち着きます。
プリンセチアと呼ばれる苞がピンクの
ポインセチアは「純潔」「思いやり」という花言葉を持っています。
かわいらしいピンクのポインセチア
には、思いやり、という花言葉はぴったりです。
このようにポインセチアは色合いや
花の形、花言葉がまるでクリスマスに
合わせたかのようにしっくりくること
から、クリスマスには飾られるようになったようです。
ポインセチアの育て方
クリスマスに花屋を中心に色んなお店に並
ぶことから冬の植物として知名度のある
ポインセチアですが、実は寒さに弱い植物です。
4月の春先から10月の秋頃にかけて生育
が盛んになり、11月から3月にかけては休眠します。
鉢植えのポインセチアは4月から10月の
間はぐんぐん成長します。
大きくなるにつれて土が乾きやすくなるの
で水やりのタイミングを逃さないようにしましょう。
水やりのポイントはポインセチアの
株元(根元)に水を与えるようにすることです。
茎や葉に水がかかると傷むことがあるので注意してください。
水やりに関して特に注意したいのが
11月から3月の休眠する時期です。
休眠時には土が乾いてもすぐには
水はあげなくてもかまいません。
水を与えすぎると根腐れを起こしてしまう
ことがあるので、この時期の水やりは慣れないうちは慎重に行いましょう。
置き場所については日当たりのよい窓辺
など、10度以下にならない場所を選んでください。
日光が好きな植物なので、日光によく
当ててあげると元気に育ってくれます。
また、少々、乾燥気味に育てても大丈夫です。
寒さに注意してあげること、水やりの
タイミング、日光によく当てること
この3つがポインセチアを育てる重要なポイントです。
ポインセチアを長く楽しむには?
クリスマスが終わってもポインセチアは
そのままの状態で育てられる、と思ったら、答えはノーです。
少し難しい話ですが、日照時間が短くなら
ないとポインセチアは花芽をつけてくれません。
何もしなくても次のクリスマスにも同じよ
うに赤い苞と星の形の花が楽しめるというわけではないのです。
日照時間が短いというのは、夜の時間が長いことをいいます。
ふつうの生活を送っているだけでは夜の
時間が短いため、葉は赤くならず、花芽もつかないのです。
暗い状況を作ってあげることがとても重要というわけですね。
どうにか自分で葉を色づかせて花を楽しみたい
と思われる方は人工で日照時間を調整する
作業に挑戦してみてください。
やり方は、夕方5時ごろから翌日の
朝7時か8時頃まで段ボールなどを
ポインセチアに被せる、これを1~2ヶ月続ける、というものです。
クリスマスに合わせて、9月頃から始めるとよいでしょう。
段ボールに入れるときにはポインセチアも
「呼吸」をしていますので、完全に密閉することは避けてください。
紹介した作業を行ってもポインセチアの葉
をきれいに色づかせることや花芽をつけさせることは難しいかもしれません。
だからといって、育てることをやめたりはしないでください。
葉が色づかなくても花芽をつけなくても、愛情をたっぷり注いでくださいね。
ポインセチアは花束でも楽しめる!
植木鉢として売られていることが多く
育てることに自信がないな、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方はポインセチアを花束、つまり
切り花として楽しんでみてはいかがでしょうか?
長く切り花として楽しむには切り戻し
などの作業が必要になりますし、切り
口からは白い樹液が出てくるので注意が必要ですが
ポインセチアを楽しむ第一歩としては気軽にできるものだと思います。
クリスマスの時期だけポインセチアを楽しみたい、という方にはぴったりですね。
まとめ
葉の色合いや花の形などの外観、花言葉
花が咲く時期などからクリスマスの定番となったポインセチア。
ポインセチアを栽培している農家の方は
水やり、温度、日照時間と、管理には
大変な苦労をされていて、華やかな飾り
の裏側には知られざる一面があるということに気づかされました。
鉢植えはちょっと・・・と思われる方
には切り花としてポインセチアを楽しむという方法もあります。
今年はクリスマスの飾りにポインセチア
をメインにして、新しいクリスマスを楽しんでみてはいかがでしょうか。
クリスマスツリーなぜもみの木?についても見て下さいね!
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