シークワーサーという果物の名前を聞いて、どんな味を思い浮かべますか?
とても酸っぱい食べ物という印象ですね。
沖縄の方言で、シークワーサーとはそのものずばり「酸を食わせるもの」という意味なのです。
実は、そのシークワーサーは、和名で、ヒラミレモン(平実檸檬)と言います。
ミカン科のシークワーサーは、直径3~4㎝で50g程のすだちのような形をしています。
そんなシークワーサーの効能や栄養素などについてご紹介していきます。
青切りシークワーサーは、注目を浴びています。
シークワーサー効能は?
まずは、最も注目度の高い「ノビレチン」というポリフェノールからご紹介します。
ミカンやオレンジにも含まれていますが、シークワーサーには抜群に多く含まれています。
シークワーサーの熟したものよりも、「青切り」と言われる、熟す前の緑の方がノビレチンの含有量が2.5倍も多いのです。
ダイエットに効果的
そんなノビレチンの効能は、まず、脂肪細胞を違う性質のものに分ける分化を促進する働きです。
つまり、脂肪細胞を分解するので脂肪が減少するため、ダイエットに効果的ということです。
シミやくすみの抑制
次に、メラニンの生成を抑える働きがあり、シミやくすみを防いでくれます。
ダイエットや美白に効果的という事です。
脳を老けさせない
他にも、アルツハイマー病の原因と言われるアミロイドβという物質が脳に沈着するのを減らす働きもあります。
これは、病気が進行していても改善が期待できると言われているのです。
さらに、血糖値や血圧を抑える働きがあります。
このノビレチンは、細胞(ナチュラルキラー細胞)というガンの増殖を防ぐ免疫細胞を活性化する働き。
過活動膀胱や前立腺肥大などによる排尿障害を軽減する働き。
リウマチや骨粗鬆症を予防する働きなど、まだまだ研究の段階ではありますが、本当にたくさんの可能性を秘めたポリフェノールといえます。
ノビレチン以外にも、ヘスペリジン(抗酸化作用)、エリオシトリン(レモンポリフェノール)、ベータカリオフィレン(内臓脂肪の増加を抑える効果がマウス実験で発見)なども含まれているのです。
シークワーサーって、美容にも健康にもとても効果的なんですね。では、他にはどんな栄養が含まれているのでしょうか。
シークワーサーの栄養素は?
ノビレチンだけでもその効果は計り知れないですが、もちろん他にも私たちの健康を支えてくれる栄養が含まれています。
シークワーサーには高い抗酸化作用を持つビタミンCも含まれています。
私たちの身体の中で発生する活性酸素を減らす働きがあります。
活性酸素と聞くと、悪者のイメージではありませんか?
活性酸素には私たちの体内でウィルスや細菌をやっつけるというとても大切な役割があるのです。
ですが、増えすぎると正常な細胞を酸化させてしまう為、病気の原因になったり老化を進行させたりとあまり有り難くない働きもしてしまうのです。
ビタミンCの抗酸化作用はそんな増えすぎた活性酸素を減らす働きがあります。
さらに、シークワーサーには豊富なビタミンB群が含まれています。
ビタミンB群とは、B1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸、B12の8種類の事です。
ビタミンBは、1種類では効果を上手く発揮出来ませんが、いくつかのビタミンBが一緒になる事でその効果を発揮する事の出来る栄養です。
そんなビタミンBが、シークワーサーにはビオチンとB12以外の6種類が含まれているのです。
一度にこれだけのビタミンBを摂る事が出来る食品は、なかなかありません。
他にも、レモンよりも約2倍も多く含まれるクエン酸、血圧を下げる効果のあるカリウム、脳の神経伝達物質の材料となるレシチンも。
爽やかな香りは、ストレス解消、ダイエット等にも効果があるリモネンです。
ここまでくると、シークワーサーを是非とも手に入れたくなりませんか?
では、1日にどれくらい摂るのが効果的なのでしょうか。
シークワーサーの一日の摂取量や飲み方は?
過剰摂取で考えられるデメリットは含まれる糖分の摂り過ぎですが、シークワーサーの場合、その辺りは特に心配しなくても大丈夫です。
1日に濃縮果汁の場合60g以上、果実だと22個ほど摂ると良いとされています。
ですので、摂り過ぎにはそんなに神経を使わなくても大丈夫です。
ただ、いくら身体に良いからと、そればかり摂る事のないようにしてくださいね。
シークワーサーは8~9月に青切りと呼ばれる熟していない青い果実の収穫期があり
11~12月には黄色くなって糖度が上がりジュースの原料になる果実の収穫期があります。
12~2月の真冬になるとミカンのようにオレンジ色になりそのまま食べる果実の収穫期。
ノビレチンは、青切りのシークワーサーに多く含まれているので、効果を期待される方は8~10月のシークワーサーがおススメです。
シークワーサーの由来
青い時期には酢の物にも使える程の酸っぱさですが、黄色やオレンジ色になり糖度が上がる頃になるとジュースにしたり、ミカンのようにそのまま食べたりすることも出来るのです。
沖縄県の方言で「シー」はすっぱいを意味し、「クワーサー」は食わせるものという意味です。
つまりシークワーサーとは「酸を食わせるもの、酢を加える」という意味なんですね。
由来としては、芭蕉布を織り上げた際に、布がかたいため、シークワーサーの果汁で洗い柔らかくした言われています。
まとめ
シークワーサー効能や栄養素は?などについてはご参考になったでしょうか。
果実を手に入れる事が難しいようであれば、果汁100%のジュースがおススメです。
国産であること、皮ごと絞っている事、ストレート果汁である事、100%果汁であることなどをチェックして購入して下さいね。
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