真っ黒な体に二つの光る眼。
「黒猫」に見つめられるとちょっとドキッとしませんか?
ほかの毛色の猫とは少し違った存在感を持っているような気がします。
黒いというだけでちょっと怪しげな雰囲気を持っていると思われ
昔から世界中で、縁起が良いだの悪いだのと、あれこれ言われてしまう黒猫ちゃん。
そんな「黒猫」
実のところ黒猫は、縁起は良いのでしょうか、それとも悪いのでしょうか。
納得のいくまで解説していきます。
黒猫は縁起が良い?それとも悪い?
本日は猫の日とのことで、新宿区西落合にある自性院の秘仏「猫地蔵」です。
寺伝では、太田道灌が戦の際、道に迷ったところ一匹の黒猫に導かれ、この寺にたどり着き危機を脱した。猫の死後、地蔵像を作り奉納したといわれている(2007年撮影) pic.twitter.com/QpMXjDlzAV— 鳥居 (@shinmeitorii1) February 22, 2016
黒猫は縁起が良い?それとも悪い?
日本では、「黒猫」は縁起が良いとされています。
海外では、国によって縁起が良い・悪いに分かれます。
日本では
昔、黒猫はおめでたい時にしか食べることのできない、あんこの色に、似ていることから「あんこ猫」と呼ばれていました。
そんなことから、幸運を運んでくれると信じられていたようです。
他にも、闇夜の中でもはっきりと見える2つの目が、困難な状況でも正しい道を見つけることができると思われ。
さらに江戸時代には黒猫を飼うと病気が治るともいわれていました。
小説家「芥川龍之介」の飼い猫も、迷い込んできた黒い猫(黒い野良の淡い縞猫)で、小説が売れるという、とてつもない幸運を運んできた黒猫になりますね。
「この猫は福猫ですよ。全身が真っ黒、こういう猫が居る家には、福が舞い込みます」とマッサージ師のおばあさんに言われたとか・・
どうも黒猫は、昔から幸運を運んでくれるとてもラッキーな猫だったようですね。
☺「くろねこさんて【幸運の象徴】なの?」
🐾「そうニャ。古来から黒猫は魔力を持っていて、魔除け、厄除け、幸運の象徴とされたニャ。黒い招き猫のご利益は、まさにこれニャ。」
🐾「みなの者、敬うニャ~!!」 pic.twitter.com/2i75KdxGzK— 赤の魔法 @相互フォロー (@akanomahou_neko) October 11, 2016
黒猫の招き猫のご利益は、黒猫の魔力で
「交通安全の守り神」「魔除け」「厄除」「家内安全」
「商売繁盛」「勝負運が良くなる」など、本当に良いことずくめです。
しかし一方では縁起が悪いともいわれています。
「黒猫が目の前を横切ると不吉の前兆」の迷信もあります。
何故縁起が悪いと思われるようになったのでしょうか。
それは、海外の黒猫にまつわる様々な言い伝えが原因のようです。
では海外ではどんな言い伝えがあるのでしょうか。
海外の黒猫事情を紐解いていきたいと思います。
「魔女の宅急便」では魔女の相棒の猫が黒猫でしたが、それはヨーロッパで魔女と黒猫がセットで扱われていたからなのでしょう。
海外の黒猫の縁起は?
海外でも黒猫の評価は分かれています。
黒猫の縁起が良いとされる
- エジプト
- フランス
- ニュージーランド
- イングランド
- スコットランド
古代エジプトでは、黒猫は神の使いと言われる「守り神」
南フランスでは不思議な力を持っている「魔法の猫」といわれ、ニュージーランドでは「妖精の化身」といわれていました。
イングランドでは黒猫が家に入ってくると「幸運を運んでくる」
結婚祝いにお祝いとして、黒猫をモチーフにしたものをプレゼントすると、子宝に恵まれたり、夫婦末永く仲良く暮らせるという言い伝えもあるほど。
スコットランドでは黒猫は金運を上げてくれる「ラッキーな猫」とまでいわれています。
どの国も黒猫に出会ったらエサをあげたり撫でてあげたりすると幸運がやってくると信じられていて、黒猫はとても大切にされてきました。
しかし一方では良くない言い伝えを持つ国もあります。
「黒猫=不吉の象徴」という国も・・
黒猫の縁起が悪いとされる
- アイルランド
- イタリア
- ドイツ
- ベルギー
イングランドやスコットランドのすぐそばの国アイルランドでは、月夜に黒猫と出会うと伝染病にかかって死んでしまうという恐ろしい言い伝えがあります。
当時アイルランドで伝染病が流行っていたことが、その理由のようです。
イタリアでは病気の人のそばに黒猫がやってくるとその病人は亡くなると信じられていて、病人のそばに黒猫を寄せ付けないようにしていました。
ドイツではクリスマスの夜に、黒猫の夢を見ると次の年には重病になるといわれ、クリスマスツリーには白猫を飾ったりしたそうです。
また、黒猫が右から左へ横切ると「不吉」逆に、左から右へ横切ると「幸運」と言われています。
ベルギーでは、15世紀ごろ盛んにおこなわれていた魔女狩りの際に黒猫もその対象になっていて
もちろん今ではそんなことはしていませんが、19世紀ごろまで年に1度黒猫を時計台から投げ落とす日があったそうです。
今ではとても考えらませんが、国や時代によって本当に様々な言い伝えがあるのですね。
縁起の良い猫は?理由は?
にゃんだね?#三毛猫 #オッドアイ #家族 #猫 #cat #猫のいる暮らし #猫好きさんと繋がりたい ♡ pic.twitter.com/IaUzad6rVm
— ai (@ai66106156) April 1, 2021
では、黒猫以外にも縁起の良い猫はいるのでしょうか。
私たちにとてもなじみ深い「三毛猫」も、そんな縁起の良い猫の一つです。
茶色と黒と白の3色の毛色を持ち、とても賢く人懐こい性格で、多くの人に愛されてきました。
そんな三毛猫は遺伝的な理由から圧倒的にメスが多いです。
希少価値のあるオスの三毛猫はとても大切にされ、縁起が良いといわれてきました。
3という縁起の良い数字を持っているのもその理由の一つです。
三毛猫以外にもオッドアイの猫も幸運を招くといわれています。
オッドアイの猫とは、左右の瞳が違う色をしている猫のことです。
昔から黄色系のゴールドアイと青色系のブルーアイを金目・銀目と呼んで大切にされてきました。
ほかにも、途中で鍵のように曲がっている「かぎしっぽ」を持つ猫
財産を守ってくれる、また商売繁盛のお守りといわれ、さらには幸運をひっかけてくれる縁起の良い猫ともいわれています。
招き猫は白猫がモデルですし、白猫は家を守ってくれるという言い伝えもあります。
顔の毛色が鼻筋を境にして八の字に分かれているハチワレ猫は、末広がりの八の字ですから縁起の良い猫として大切にされています。
まとめ
黒猫は縁起が良い?それとも悪い?日本と海外の違い!についてはご参考になったでしょうか。
黒猫だけでなく様々な猫にまで話が及んでしまいましたが、疑問の解決のたすけになりましたでしょうか。
ま、猫の側からすれば素敵な飼い主さんと出会えることが最高の幸せだと思っているでしょうね。
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