猫好きな母の為に、誕生日のプレゼントを選んでいると、まねき猫柄の置物が。
縁起物も良いかもね、と思いきや、右手と左手、挙げている手が違うものがあり
両手を挙げているものまでありました。
やっぱり、ご利益が違うのかな?
- 招き猫の右手と左手の意味
- 招き猫の置き場所
- 招き猫の由来
などについてお伝えします。
招き猫の右手と左手の意味は?
招き猫には右手上げと左手上げのものがおり
- 右手上げの招き猫は金運を呼ぶ
- 左手上げの招き猫は人とのご縁を結ぶ
と言われています。
お金が欲しい人や宝くじの当選活率を上げたい方には、右の手を挙げた招き猫
お店などで集客をアップしたい方には、左手を上げた招き猫をおススメします。
また、
「右手上げは昼の客、左手上げは夜の客」を呼び込むと言われ、夕方になると招き猫を飾り替えるところもあります。
左手と右手を並べてペアで飾る時もありますが、その場合は手が外側に来るように飾ってください。
両手を挙げている招き猫は、両方のご利益を期待できます。
素晴らしい。
ただし両手を挙げている姿が、「欲が深すぎてお手上げ…。」に通じるという事で、嫌う人もいます。
なので、同時に二つも!という時には、左右ペアで飾ると良いです。
挙げている手の長さにもいわれがあり
- 高く上げていると遠方の福を招く
- 低く上げていると近場の福を招く
と言われています。
耳より上にあるかどうかで、高いか低いか分かります。
上まで手が伸びているのは「手長」と呼ばれています。
招き猫の色の意味
一般には三毛猫のものが多いですが
- 青…交通安全 学業 就職
- ピンク…恋愛
- 黒…魔除け
- 赤…病気平癒
- 黄…縁結び 金運
- 緑…合格祈願
- 金…満願成就
などの意味を持つ招き猫もあります。
ちなみに三毛猫や白い猫はオールマイティの「開運招福」なんです。
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招き猫外国仕様
また、外国仕様になっている招き猫もあります。
日本の招き猫のように、手を正面に向けているのは、アメリカでは「あっちに行け」の意味になるのだそうです。
なので、手の甲を向け、小判の代わりにドルを抱えた外国仕様のものがお土産に売られています。
青い目のものだったり、蝶ネクタイをしているものもあるのです。
ちなみに英語では
「Beckoning cat」
「Lucky cat」で通じます。
招き猫の置き場所は?
招き猫の置き場所は、お店なら店先です。
お客を呼び込んでくれます。
家庭ですと、リビングや机の上です。
目に入るところに置くことで、運気がアップします。玄関に置くのも良いです。
忘れてはいけないのは
「必ず人の目線より高いところに置く」
「外側に向けて置く」
という事です。
そして、色によっても置き場所が違います。
- 白(三毛)…北西
- ピンク…東、南西
- 黒…北、南西
- 赤、青…東
- 緑…南
- 金、黄…西
の側に置いてください。ご利益が上がります。
人があまり集まらない場所や、目につかない場所に置くのは止めましょう。
招き猫の由来は?
猫は農作物や蚕を食べるネズミを駆除してくれるため、古くは養蚕の縁起物でもあったのですが、養蚕が衰退してからは商売繁盛の縁起物とされてきました。
招き猫の由来にはいくつかあります。
今戸焼のお話
江戸時代に浅草に住んでいたお婆さんが、貧しさゆえに泣く泣く愛猫を手放したが、夢枕に猫が現れ、「自分の姿を人形にしたら福徳を授かる」と言われました。
その猫の姿を今戸焼(今戸人形)の焼き物にして浅草神社の鳥居の横で売ったところ、たちまち評判になって、お婆さんは貧乏でなくなったという話です。
今でも買える今戸神社の招き猫は、オスメスのペアで、縁結びにご利益があるそうです。
豪徳寺のお話
江戸時代に彦根藩二代目藩主、井伊直孝がタカ狩りの際に豪徳寺の前を通りかかったところ、こちらの和尚さんの飼い猫が門前で手招きをするものだから、つい立ち寄ったそうです。
休憩している間に和尚さんの説法を聞いていると、雷雨が降り始めました。
雨に降られずに済んだことを喜んだ直孝は、後日、荒れ果てた豪徳寺を立て直すために多額の寄付をし、豪徳寺は盛り返しました。
和尚さんは寺を救ってくれた愛猫が死ぬと、墓を建てて弔ったといい、後の世に境内に「招猫堂が建てられ、猫が片手を上げている姿をかたどった「招福猫児」(まねぎねこ)が作られるようになりました。
こちらも、お寺中に招き猫が奉納されています。
彦根城のゆるキャラ、ひこにゃんのモチーフにもなったとか。
自性院のお話
今の東京都新宿区の自性院が発祥の説もあります。
戦国時代初期の江古田・沼袋の戦いで、劣勢に立たされた太田道灌の前に猫が現れて手招きをし、自性院に案内をしました。これにより盛り返しに成功した太田道灌は、この猫の地蔵尊を奉納したのです。
この猫地蔵が、招き猫の発祥という説もあります。
今でも地蔵堂には秘仏の猫地蔵が祀られており、2月3日の節分に開帳されます。
愛される招き猫
今でも愛されている招き猫。
招き猫の生産の日本一は愛知県常滑市であり、陶器製のものが生産されています。
群馬県の高崎市では木型に和紙を張る「張り子」の招き猫が生産されていますよ。
他にも、ソーラーパネルがついていてずーっと手招きをし続ける、プラスチック製品の招き猫も販売されています。今風ですね。
9月29日は「招き猫の日」として、日本招猫倶楽部が制定し日本記念日協会が認定した記念日です。
この日は三重県伊勢市のおかげ横丁や愛知県の瀬戸市、長崎県の島原市などで招き猫のお祭りを開催しています。
また、海外でも招き猫は人気で、中国や台湾の店先やレジの後ろに、招き猫を置いているお店もあります。
ニューヨークの中国人街でも良く見かけるそうですよ。
まとめ
招き猫の右手と左手の意味と置き場所は?ご参考になったでしょうか。
簡単にまとめると
招き猫の右手と左手の意味
- 右手上げの招き猫は金運を呼ぶ
- 左手上げの招き猫は人とのご縁を結ぶ
- 両手上げの招き猫は両方のご利益を期待出来るが、お手上げに通じて嫌われることも・・
招き猫の置き場所
- お店なら店先
- 家庭ですと、リビングや机の上など目に入る所
- 目線より高いところに置く
- 外側に向けて置く
- 色によっても置き場所がある
招き猫の由来
諸説あり
- 今戸焼のお話
- 豪徳寺のお話
- 自性院のお話
可愛い招き猫の置物で、運気アップしてくださいね。
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