身体に様々な不調や不具合が起こった時、頼りになるのはお医者様と薬ではないでしょうか。
薬が効いてくれば高熱も下がり、頭痛も治まり…と
辛い状況から脱することができるのはわかっているのですが・・・
そんな大切な薬、特に錠剤が飲みにくい方は案外多くいらっしゃるものです。
頑張って錠剤を飲みこもうとしても、喉につっかえたり、むせたりと・・
そんな経験が1度でもあると、その恐怖がよみがえってきますね。
飲めば楽になれるのに、どうしても飲みこむ事が出来ないのはとても辛い事ですね。
そこで、少しでも錠剤を飲む事が苦手な方の助けになればと、コツや対策などをまとめてみました。
錠剤を上手に飲めない人の理由
錠剤を飲む時のコツの前に、上手に飲めない理由を、お伝いします。
錠剤を飲むのが苦手で…そんな方は、いざ錠剤を飲む時になるとちょっと緊張してしまいます。
身構えるという表現が正しいかもしれません。
そして、飲みこもうとする気持ちから、上を向いてゴックンとしていませんか?
例えば、食事中にご飯を飲みこむ時、上を向いて飲みこむでしょうか。
正面を向いて、もしかしたら少し下を向いているかもしれませんね。
上を向いて食べ物を飲みこもうとすると喉が圧迫されてちょっと大変です。
上を向くと食道は狭くなり、気道が広がります。
食道が狭くなると錠剤は食道に引っかかりやすくなります。
気道が広がると、水が入りやすくなるので、むせやすくなります。
薬が上手く飲み込めない原因はそこにあるのです。
上を向いて錠剤を普通に飲める人や上を向いた方が飲みやすい人は、無理に変える必要はありませんよ。
錠剤が飲めない!コツはある?
錠剤が飲めない時のコツは
正面か少しうつむき加減の状態が一番物を飲み込みやすいのです。
ですから錠剤を飲みこむ時も、正面か少しうつむいた状態がベストです。
まず、薬を飲む前に水を少しだけ飲んで薬の通り道を作ります。
そして、口の中に錠剤と一緒に水を一口含み、その水を飲むつもりで自然に飲み込んで下さい。
口の中には薬なんか入ってない…ただ水だけを飲む、そんな気持ちで飲みこめば、案外簡単に錠剤も飲みこむ事が出来るのです。
それでも、どうしても苦手な人は、同じ薬でも粒を小さくしたジェネリック医薬品等もあります。
錠剤が飲みこめない事前の対策は?
乾いた口の中にいきなり錠剤を放り込むと、あちこちにくっついてしまう感じになりませんか?
その後水を飲んでも、上手く喉に流れて行かないような…
錠剤を飲む前は一口水を飲んで、おくと良いです。
他にも市販の服薬補助ゼリーを使ったり、普通のゼリーやヨーグルト、プリンなどのように粘度のある物と一緒に飲むと、水に比べ錠剤が取り残されずに、案外楽に飲み込めたりします。
ですが、服薬補助ゼリー以外は、飲み合わせによって薬の効果が変わってしまうこともありますので、薬剤師さんに確認したほうがいいです。
背中が丸まっていると飲みこみにくかったりする場合もあります。
ちょっとだけ姿勢を正して、食べ物を飲みこむ時と同じように正面かちょっと下を向く感じでうなずくように自然に飲み込んで下さい。
今はたくさんの薬がありますから、代わりになる他の形状の薬もあります。
錠剤には
- 口の中でかみ砕いてから溶かして飲むチュアブル錠
- 唾液やほんの少しの水によって口の中で溶けその効果が変わらない口腔内崩壊錠
- 舌の下においてゆっくり自然に溶かして飲む舌下錠
- 歯と歯茎の間に挟んで口の中の粘膜からじっくり吸収させるバッカル錠
など様々な種類があります。
錠剤を砕いても大丈夫?
錠剤が飲めないなら細かく砕いて飲めば良い…そう思う方も少なくないのではないでしょうか。
ところが錠剤は、形を変えると効果が無くなったり、効果が薄れたりする場合があるのです。
テレビのCM等で、ゆっくり長く効く、とか、胃で溶けずに腸で効く…等というフレーズを聞いたことがありませんか?
錠剤には
- ゆっくり溶けるように何層にも分けて作られている
- 胃酸に強く腸で吸収されるように作られている
それぞれの薬の効果を目的にして加工されている物も多くあります。
ですから細かく砕いてしまうと、当初考えられていた効果が無くなってしまう場合も出てきます。
更に、血中濃度をコントロールできるように工夫して作られている薬もあります。
形が変わってしまう事によって危険な薬になってしまう事もあるのです。
身体の為に飲む薬で身体に危険を及ぼしてしまうという事もあります。
すべての錠剤がそうなると言う訳ではありませんが・・・
やはり錠剤は安易に砕いて飲まない方が良いですね。
砕いても大丈夫な錠剤なのか、ダメな錠剤なのか、薬剤師さんに相談してみて下さい。
まとめ
錠剤が飲めない時のコツや対策などに関するまとめは、ご参考になったでしょうか。
今は、なんとか錠剤を飲むことが出来るようになりましたが・・
実は、私も錠剤が苦手で、特に大きな錠剤は嫌いで、普通に錠剤を飲み込める人が、羨ましいなんて思ってました。
薬は身体に不具合のある時に、私たちの身体を正常な状態に近づけてくれるとても大切で頼りになる存在です。
正しく服用すれば効果が得られますが、間違った服用のしかたをすると悪影響を及ぼしてしまう危険性もはらんでいます。
しっかり理解して、用法や用量をしっかり守って飲む様にしたいですね。
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