春先の花壇を彩る花と言えば、スズランですね。
可憐で可愛らしい様子から、多くの人に愛されています。
ところが、このスズランの花、花言葉では、ちょっと怖い意味があると噂が…。
そこで
- スズランの花言葉は怖い?
- スズランの花言葉は?
- スズランにまつわる素敵な神話と悲しい伝説?
などについて解説していきます。
スズランの花言葉は怖い?
鈴蘭
可憐な外見と数々の響きの良い花言葉を持つ花だけど、
触れるのはちょっと怖い。 pic.twitter.com/x2wJvnoSJ1— ふぁるぱんだ (@falinu) May 1, 2018
スズランの花言葉は怖い?
スズランに怖い花言葉も悪い意味もありません。
ですが・・
実は、スズランの全草に有毒成分があります、特に花の部分に多く含まれています。
スズランを挿していた花瓶の水を飲んで死んでしまった悲しい事例もあります。
また、「裏花言葉」というものが設定されています。
・あなたの死を望みます
と!
しかし、実はこの言葉は「スノードロップ」という、スズランに似ている花の裏花言葉なのです。
そのため、スズランと間違えて使われてしまった…というのが本当のところです。
また、「しあわせが再びやってくる」とは幸せ以外に不幸なことも呼び寄せる…。という意味があるという解釈があります。
スズランの花言葉は怖い?と言われる理由
- スズランの全草に有毒成分が含まれている
- 「スノードロップ」という、スズランに似ている花の裏花言葉が「あなたの死を望みます」
- 「しあわせが再びやってくる」とは幸せ以外に不幸なことも呼び寄せる?
スノードロップ「あなたの死を望みます」の花言葉はイギリスの一部の地域での古い言い伝えです。
実際にあるのは、良いイメージの花言葉なので、スズランをプレゼントされても深読みしないでくださいね。
スズランの花言葉は?
スズランの花言葉は
- 再び幸せが訪れる
- 無意識の美しさ
- ピュア、純粋
- リラックス
- 平穏
- 謙遜
です。
再び幸せが訪れる、の花言葉は北国の国にとって、すずらんの花が春の訪れの象徴だからです。
日本でも、北海道の雪深い寒い地域にも根付き、美しく咲くすずらんの花は、とても愛されていますよね。
「純粋」「純潔」の花言葉は、ヨーロッパではすずらんが聖母マリアの花とされていることに由来すると言われています。
英語の花言葉は
- return of happiness(再び幸せが訪れる)
- sweetness(優しさ)
- humility(謙遜)
- purity(純粋)
と言った意味で、日本に近い意味を持ちます。
ちなみにスズランの英名は「Lily of the valley」です。
フランスの花言葉は
- Retour du bonheur(幸福の再来)
- Je vous aime depuis longtemps(ずっと前から好きでした)
- Raccommondons-nous(仲直りしましょう)
- Rien ne vous pare mieux que votre beaute(あなたの美しさ以上に、あなたを飾るものはありません)
- Coquetterie discrete (さりげないオシャレ)
というものです。
スズランの日
実はフランスでは、5月1日にスズランを贈りあう風習があります。
1561年5月1日にスズランをもらった、フランス国王シャルル9世は喜び、喜びのおすそ分けとして宮廷の貴婦人にもスズランをプレゼントしたと言われています。
これが広く一般にも広まり、5月1日は「スズランの日」としてスズランを贈る風習が広まりました。
また、もともと5月1日には「愛の日」とされていたことから、スズランの花言葉に愛を告げる言葉が足されたそうです。
フランス語でスズランを muguet(ミュゲ)で「ミュゲの日」も呼ばれています。
また、フランスでは花嫁にすずらんを贈る風習もあります。
まさに愛の花ですね!
スズランの香りは聖なる香りとも言われ、好きな人に振りかけると自分に振り向いてくれるという言い伝えもあります。
スズランにまつわる素敵な神話
スズランにまつわる、素敵な神話があります。
ギリシャ神話の森の守護神「セント・レオナード」は修行をするために森へ出かけました。
ところが森の中で迷ってしまい一匹の大蛇に襲われてしまうのです。
なんと3日間にも及ぶ死闘の末、大蛇を倒したレオナードは、自らも傷を負い、草の上に倒れこみました。
その血に染まった大地から、すずらんが咲き乱れ、彼の傷を癒したと言われております。
実は森の精霊が、大蛇を退治してくれたお礼を込めて、すずらんを咲かせて回復してくれたのだとか。
この伝説から、スズランは幸福を意味するようになったです。
また、スズランはその姿から、「妖精の階段」「天国の階段」「ヤコブの階段」とも言われているのです。
特に一本の茎に13輪の花が付いたものは、最高の幸福を与えてくれるそうです!
見つけたらぜひ、大事にしてくださいね。
スズランにまつわる悲しい伝説
アイヌの乙女が恋人に命を捧げた悲しい伝説
「アイヌの赤いスズラン伝説」
アイヌの酋長の娘の「カパラペ」は、村の勇敢な若者「キロロアン」と互いに恋し合うあいだがらになります。
そのキロロアンは村の勇者として知られていました。
毒矢を持って山の熊狩に出掛け、熊を見つけ毒矢を、熊の足の命中させます。
熊は唸り声をあげ、キロロアンに襲いかかりますが、腰のマキリ(小刀)で応戦し熊を毒矢とマキリで倒しました。
でもその時に、キロロアンも脇腹に深手を負い、血に染まって死んでしまいます。
そこにやってきたカパラペはキロロアンに寄り添って泣き崩れました。
それから、カパラペはキロロアンのマキリで自分の喉を刺し、死んでしまいます。
その時、カパラペとキロロアンの血潮がその辺りに咲いていたスズランの花真っ赤に染めました。
それ以来、毎年赤く染まったスズランの花がその場所に咲くようになったという伝説です。
スズランの名前の由来・別名・似た花は?
スズランの名前は、神事などに用いられる鈴に花の形が似ていたことから、鈴に葉や花が蘭の形に似ているのと合わせて、鈴蘭(すずらん)と言われるようになったと言われています。
スズラン亜科スズラン属に属する多年草の一種で、開花は4~5月になります。
日本では本州中部似北、東北、北海道の高地に多く自生します。
別名、「君影草(きみかげそう)」や「谷間の姫百合(たにまのひめゆり)」とも呼ばれています。
似た花としては、
- スノードロップ
- 鈴蘭水仙(スノーフレーク)
があります。
スノードロップはヒガンバナ科ガランサス属の2~3月ごろに咲く花で、花の色は白、3枚ずつの離れた長い外花被と短い内花被を持つ六弁花です。
種によっては、内花被に緑色の斑点があります。草丈は10~20㎝と低めです。
花が咲く時期がすずらんより早いですね。
スノーフレークはヒガンバナ科スノーフレーク属の3~5月に咲く花で、すずらんのような釣り鐘型の白い花を咲かせます。花の先は6枚に分かれ緑の斑点が入ります。
草の丈は30~40㎝と高めです。
花がすずらんに似ていますが、細長い葉が水仙に似ているので、鈴蘭水仙の名前が付いています。
まとめ
スズランの花言葉は怖い?素敵な神話と悲しい伝説!については、ご参考になったでしょうか。
ヨーロッパはもとより、日本でも人気のスズラン。
フィンランドの国花でもあります!
そしてスズランの花の香りは3大芳香花と言われ、バラとジャスミンと並び称される香しさと言われています。
スズランの香りには疲れを和らげ、作業ミスを減らすなどの効果があると言われているとか。
コロナ禍や冬の寒さで疲れた気持ちに効いてくれるはずです。
ぜひ、スズランの花束を愛する人に贈ってあげてくださいね。
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