花冷えはいつごろ?期間や意味!寒の戻りとの違いは?

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花冷えの候の意味や時期は?

春めいてきた頃にラジオやテレビで、「花冷えの寒さに注意して過ごして下さい」と聞いた事はありませんか?

または、かしこまった手紙で「花冷えの候」と書かれているのを見た事がある方もいるかもしれませんね。

そんな花冷えという言葉ですが

  • 花冷えはいつごろ?期間は?
  • 花冷えの意味や使い方は?

などについて、解説していきます。

北海道では花冷えよりも親しみがある、リラ冷え、についても併せてお伝えします。

季節の挨拶に花冷えの候を使う際の、異なる言い方もご紹介しますね。

堅苦しすぎない文章にしたい、と思っている方の参考になれば幸いです。

目次

花冷えはいつごろ?期間は?

花冷えはいつごろのことを言うのでしょうか。

手紙の挨拶や天気予報の時に「花冷え」が使われるのは、桜が咲いている頃です。

花冷えの期間は、桜が咲いている間に使う言葉です。

関東では、3月下旬から4月下旬頃にあたりになります。

日本は縦に長いので、北と南では桜が咲く時期にも違いが出ます。

そのため、日本のどこかで桜が咲いている時期に、冬のような寒さを感じる事を花冷えと言って差し支えはないでしょう。

花冷えとはどんな意味?

花冷え、とは桜の花が咲いている頃に、ぶり返してきた寒さを感じる時に使われる言葉です。

時期でいうと、3月~4月上旬辺りになります。

暖かくなってきて、春らしくなってきた頃に冷たい風が吹いて寒さを感じる日、というと考えやすいでしょうか。

“花”とは“桜”の事を示しているので、花も冷える頃、という意味となっています。

手紙で季節の挨拶を沿える時や、天気予報やラジオなどで季節を紹介する時などによく使われています。

ちなみに、花が冷えてしまうなら、あまり花に対して良い物ではないのでは?と思ってしまいますよね。

しかし実は、花冷えが起きると、桜が咲いている時間は長くなるのです。

花冷えの特異日

また、花冷えには特異日があります。

特異日とは、統計上で毎年同じような気象状態が現れやすい日のことです。

花冷えの特異日は、4月6日になります。

あくまで、統計上での確率の問題ですが、念の為4月6日頃の花冷えにはご注意下さいね。

手紙の挨拶などで「花冷えの候」を使う際に相応しい時期と、似た言葉である「寒の戻り」「リラ冷え」があります。

次の項で詳しく解説していきます。

花冷えと寒の戻りの違い

「花冷え」と間違いやすいのが「寒の戻り」ではないでしょうか。

寒の戻りは、立春から4月に、暖かい日が続く中で一時的に寒さが戻ることを「寒の戻り」といいます。

日常会話で使う時は、花冷えと寒の戻りは同じ意味で使われます。

寒の戻りの特異日は、4月6・23・24日。

4月6日は花冷えの特異日で一緒です。

それなら花冷えも寒の戻りも、すべて同じ言葉として使ってもいいでしょ、と思いがちですが、それはちょっと違います。

時候の挨拶(手紙やはがきの冒頭に、季節をあらわす言葉)では「寒の戻り」と「花冷え」の時期が違います。

寒の戻りの時候の挨拶は、立春(2月4日頃)以降に、冬のような寒さを感じる時に使われます。

気温が上がりつつある所に突然やってきた寒さ、という点では花冷えとほとんど同じ意味になりますが、使える時期に違いがあるのです。

寒の戻りは特に、2月中に使われる時候の挨拶の言葉です。

3~4月に使われる「花冷え」に対して、「寒の戻り」の方が冬に近い時期に使われる言葉になる、と覚えておくと良いでしょう。

寒の戻りは、余寒(よかん)とも言われ、「余寒の候」として使われる事もあります。

北海道ではリラ冷え?

北海道の春は本州より遅く、桜は4月下旬~5月上旬に咲きます。

春の暖かさを体感するのは5~6月頃でしょうか。

そんな時に咲くのが、小ぶりの花が葡萄の房のように集まって咲く「ライラック」という花です。

その為、北海道民の中では、春に感じている5~6月頃に寒さがぶり返してくる事を「リラ冷え」として表現する人もいます。

ライ(ラック)冷えじゃないの?と思われたかも知れませんね。

実は、ライラックをフランス語で「リラ」というのです。

リラを使った方が響きが可愛いとか、言いやすいから、という理由があるのではないでしょうか。

花冷えが起こるのは何故?

春先の空は、高気圧と低気圧が日本の上空を行き来して、不安定な空となっています。

時には移動性高気圧や低気圧が冷たい空気を持って、南下する事もあります。

その影響で、風が冷たくなり、気温も下がる日があるのです。

また、「寒の戻り」は寒冷前線の影響で、「リラ冷え」の場合は、オホーツク海の高気圧が影響して寒さがぶり返すと言われています。

花冷えの候(こう)の使い方は?

○手紙で花冷えを使う

桜の花が咲き、散るまでの時期に手紙を出す際の参考に使うと、季節感が出るのでオススメです。

「花冷え」を手紙などの挨拶では、拝啓の後に『花冷えの候、いかがお過ごしでしょうか』として書き出しに使われている事が多いです。

結びの時に使う場合は『花冷えの頃ですので、くれぐれもご自愛ください』などのように使う事もできます。

花見が楽しい季節だけれど、急な寒さで風邪を引かないように気を付けてね。

というニュアンスで使うと、相手の事も気遣った文章になるのです。

また、花冷えの候、だけではなく、花冷えの折、花冷えの頃、花冷えのみぎり、花冷えの時節、として書いても問題はないとされています。

花冷えの“候”では堅苦しさが気になる、という時に替えて使うと良いですよ。

北海道の人に向けて手紙を出す際は、4月下旬~5月に出すと季節感のズレがありません。

なお、2月頃に寒さを気遣う際には、「寒の戻り」を使いましょう。

○日常会話で花冷えを使う

3月~4月に暖かい日が続いていたのに寒い、という日があれば、普段の会話の中に使ってみてはいかがでしょうか。

例えば「花冷えで風邪を引きそう」だとか「急な花冷えで冬物を引っ張り出してきたよ」なんて使うと、会話や挨拶にも季節感を沿える事ができます。

まとめ

花冷えはいつごろ?意味や期間!寒の戻りとの違いは?についてはご参考になったでしょうか。

花冷えの時期と意味や、花冷えの候と寒の戻りの違い、使い方についてまとめてご紹介しました。

桜の咲く3~4月に使う季節の挨拶だと分かって頂けたのではないでしょうか。

直接言葉が交わしにくい時や、普段あまりしないコミュニケーションを取って、気分を変えたい時などに手紙を書く際に活用してみては如何でしょうか。

季節感を味わってもらえる、素敵な手紙になりますよ。

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