新年も明けて、もうすぐ立春ですが、毎日寒くて春のハの字も見えないというのに、立春?
春が立つ?立春とは何?
そんな、意外と知らない立春の疑問についてお伝えしていきます。
- 立春2022年はいつ?立春の意味は?
- 気候が寒いのになぜ立春?
- 立春の縁起の良い食べ物は?
などについて解説していきます。
立春2022年はいつ?
2022年の立春は2月4日にあたります。
実は立春は年ごとによって微妙に日付が変わります。
2月4日の年・・1985年から2020年までは2月4日
2月5日の年・・1984年
2021年の2月3日の立春は、1897年以来124年ぶりでした。
面白いですね!
「2月3日」の立春は、2049年まで4年ごとに訪れますよ。
ちなみに、国立天文台の暦要項によると、2022年の「立春の瞬間」は「2月4日02:42」という事です。
節分は立春の前日なので、2022年の節分は2月3日になります。
節分には豆まきなどの行事がありますね。
今年は新型コロナウイルスのようなハッキリとした災いが世界中に蔓延した年なので、ぜひとも節分で払ってほしいです。
なぜ立春の日付が変わるかというと、太陽の動きから立春の日にちが決まるからです。
それを旧暦で言うと、一年の始まりという事になっております。
何となく、日本では節分の方がイベント的で有名なので、「節分の次の日」的なとらえ方でしたが、実は立春がメインで、節分は立春に準ずるものだったのです。
節分よりももっと意味のある、大事な日だったのです!
立春が旧暦の正月(旧正月)以降に来る場合は新年立春と言います。
2022年の旧正月は2月1日なので、新年立春。
年によっては旧暦の正月の前に立春を迎えることがあり、これを年内立春と言います。
立春の意味は?
立春(りっしゅん)とは、二十四節気の第一にあたり、1年の始まりになります。
冬が極まり春の気配が立ち始める日です。
旧暦では立春の近くが正月にあたり「正月節」とも言い、今の暦では2月3日辺りになります。
節分は、立春の前日になります。
また、立春から雨水(2022年の雨水は2月19日)までが立春の期間です。
立春の意味としては「春が始まる日」
「立」は中国語で「始まる」という意味なので、そのまま春が始まるという意味なのです。
立春という言葉が生まれたのは古代中国でした。
この頃の中国では、星々の運行や季節のめぐりについて知らせることも、王様の重要な役目でした。
王が決めるという意味も込めて「春を立てる=立春」という意味でつけられたと考えられます。
気候が寒いのになぜ立春?
2月の時候の挨拶として
「立春とは名ばかりでまだまだ寒い日が続いております」がありますが・・
立春が寒いのには理由があります。
時候の解説では「大寒から立春までは一年のうちでもっとも寒い季節であり、立春を過ぎると少しずつ寒さが緩み始め、春の気配が忍び寄ってくる」とされています。
夏至と春分の境なのでまだまだ寒いですが、これから暖かくなるという事ですね。
「春というのに寒い」…と言うことにも理由があります。
もともと、春という言葉のそもそもの意味は、「寒さの中から徐々に暖かくなっていく時期」という意味です。
一番寒い大寒は過ぎ、立春とはなりましたが、まだまだ寒いのは当たり前なのですね。
立春の候の時期はいつからいつまで?
立春の候は、「りっしゅんのこう」と読みます。
立春の候の使う時期は、立春の期間だけになります。
立春の期間は、立春から雨水(うすい)の前日まで
2022年の雨水は2月19日ですので
2022年の「立春の候」の時期は、2月4日~2月19までになります。
雨水とは、二十四節気(にじゅうしせっき)の1つで立春の次にくる節気名です。
二十四節気は、1年を4つの季節(春・夏・秋・冬)に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもので24の節気名があります。
節気名は、季節を表す言葉として使われています。
立春も雨水も二十四節気の1つになります。
二十四節気は、その年によって1日程度前後することがあります。
立春の縁起の良い食べ物や飲み物は?
今日2月4日は立春。季節が冬から春へ。梅の花もちらほらと開花を始めているようですね。この立春の日に食べると縁起が良いとされているものもあるそうです。『立春生菓子』や『立春大吉豆腐』。“うぐいす餅”などの生菓子や白い“豆腐”など。画像は、切手の中に描かれた“うぐいす餅”に“冷や奴”です。 pic.twitter.com/sMdfUbVYKq
— 公益財団法人 日本郵趣協会 (@kitteclub) February 4, 2020
立春にまつわる食べ物や飲み物があります。
- 和生菓子
- 豆腐
- 朝一番の水
- 立春朝搾り(お酒)
です。
立春(和生菓子)
立春の早朝に作られた和生菓子を24時間以内に口にすると縁起が良いとされています。
生菓子のなかでも、春を表す「桜餅」や「うぐいす餅」が人気だそうです。
立春にちなんで「立春大福」や「立春大吉餅」を販売するお店もあります。
立春(豆腐)
豆腐も、昔から身を清める食べ物と考えられてきました。
なので、立春に食べると清められた体に幸せが入ってくる、と言われています。
「立春大吉豆腐」として販売されます。
立春(朝一番の水)
今では元旦に汲む水を「若水」といいますが、もともとは、立春の朝一番に汲む水のことでした。
若水は、1年の邪気をはらい、健康に過ごすことができる言われています。
神前にささげた後にお茶を立てるなどして、使われる風習もあります。
若水は正月元旦の風習として、良く知られていますね。
立春朝搾り(お酒)
立春朝搾りとは、立春の朝に搾ったお酒の事を言います。
新たなる新年のスタートとして、立春の日に作られたお酒を飲むことによって縁起が良いとされています。
「日本名酒会」という全国37の蔵元による、立春お祝いの行事でもあります。
各地の蔵元が立春の前日から夜を通してお酒を搾り、ラベルを貼って、立春の早朝に神社でお祓いを受けて、出荷します。
それぞれ酒販売店に届けられ、予約した人に届けられます。
新酒を味わうという事で「日本のボジョレーヌーボー」とも呼ばれます。
お酒の好きな方なら、ぜひ飲まれてはいかがでしょうか。
立春大吉の意味は?
出雲大社相模分祠(神奈川県秦野市)。
立春大吉の御札。1月1日~2月19日の期間、頒布される。 pic.twitter.com/NFKqdiK5Va— 御札デザイン研究室 (@ofuda_design) February 4, 2019
立春の早朝には、禅寺では入口に「立春大吉」と書かれた紙札を貼る習慣があります。
厄除けとして、家の鬼門にこの紙札を貼るお家もあります。
貼る位置は、目線よりも高い場所。
立春大吉の文字が左右対称で縁起が良く、一年間災いに合わないと言われています。
立春大吉のお札を貼る期間は、立春の日から1年間。
立春大吉のお札をいただける、禅宗のお寺や神社もあります。
- 豊川稲荷(愛知県)曹洞宗の寺院
- 出雲大社の相模分祠
- 春日大社(奈良県)の神社
などで頒布されており、他にも全国各地にあります。
よろしければ、ご自分の近くの地域と「立春大吉」または「お札」で検索してみてくださいね。
まとめ
立春の2022年の日にちはいつ?意味と縁起の良い食べ物についてはご参考になったでしょうか。
ちなみに、風水では立春は運気の強い日なので、財布を新調すると良いと言われます。
買った財布の運勢も強くなり、金運があがるとのこと。良いですね!
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